地方のローカル線はスローな風景の宝庫

2012.01.07

よりのどかで詩情にあふれる鉄道の風景にふれたかったら、やっぱりそれは地方のローカル線である。地方であっても、東海道本線や中央本線に類するような、幹線の鉄道線はまずもって線路が複線の構成だし、在来線であってもなかなか凄いスピードで列車が行き来するから、ちょっとスローなサイクリングの傍らの風景としてはふさわしくない面があるのであるが、単線なら、話は少々違う。まあ最近は鉄道ダイヤもかなり進化してきて、亜幹線的な単線では複線に匹敵する平均速度がでる特急も少なくない。

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しかしそういう例外を除けば、ふつう単線はローカル線であることがほとんどなので、ダイヤはゆったり、列車の走る速度も遅く、沿線はスローな風景の宝庫であることが多い。中でも、気動車(ディーゼルやディーゼル機関車が主に走る未電化の路線は、いかにも鉄道を象徴するような感じの詩的な風景に出会う確率が高い。というのも、電化されていない線路は、架線の設備がないために、軌道敷周りの風景がとてもすっきりしているのだ。イメージフォトで見かけるような絵に描いたような鉄道路線には、たいがい、電柱や架線は存在していない。かつては、ローカル線というと国鉄やJRのイメージが強かった。しかし地方の赤字線の廃線が相次いだ結果、ちょっと事情が変わった観がある。むしろ最近では、JR以外の地鉄、すなわち地方の私鉄のことだが、このジャンルの路線には特に個性的なものが見られるようで面白いのだ。ちょっと回り道の話になるけれど、大都市圏では通常、私鉄の運賃はJRより廉価だ。ほぼ同じ区間、たとえば新宿から高尾までを中央線と京王線で辿った場合、後者のほうが安い。





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